こーじょーちょーが
まだこーじょーちょーじゃなかった頃、
さしずめ「こじょちょ」くらいだった頃、
ミシンも持っておらず
縫い物は全て手縫いだった頃の話です。
チマチマとちっちゃい端布をパッチしてはキルト
更に分厚いキルトにする時は
指貫もあるけれど使わない派なので
畳職人よろしくグィグィと針通し
時に指に孔を開けることもあるとかないとか
それも手縫いモンの勲章でぃ!ってなもんど笠
作品を家内で使うても有り余る
なんせほれフラウホレ丈夫で長持ちもん
なかなかヘタらない優れもの(自分で言うな)
ある時鍋敷き兼用のマットを知人にプレゼント
素材は木綿時に麻
熱い鍋でも重い鍋でも大丈夫!
ひとりでティータイムにも使えるよ♪
月日は流れ数年後その知人宅を訪れた
こーじょーちょがまだこじょちょだった頃、
こじょちょは感動に打ち震えた!
使い込まれた数年前の鍋敷きマットを見た!
こじょちょは見た!
隅っこはさすがに布地が傷んでいたけれど
随分前に作って贈ったそのマットが
チョコマン♫とさり気なくフックにかけられ
知人宅のリビングにしっかり馴染んでいるのを見た!
聞くと、
「毎日何度も使って何度も洗ってるのよ~」
と知人
更に
「でね、◯◯ちゃんも欲しいって言ってるんだけど作ってもらえる?」
作りましょうとも!
何枚でもナンマイダ!
更に
「みんな喜んで使ってくれてるよー」
嗚呼ありがたやありがたや
作って良かった嬉しいね
使ってもらえて嬉しいね
贈られるほうも贈るほうも
おててとおててをあわせてしゃーわせ♡
だね!
***
時は流れ
こじょちょはこーじょーちょに變化し
時に頭を捻るようにして足し算したり
引き算割り算に苦心惨憺したりしながら
布と糸とを愛でては
愛でられたらイイなを生み出そうとする日々を送っています。
ひと針ひと針に愛情込めて生み出した作品は
どんなものでもひと目でそれと分かります。
我が子の存在に等しいものです。
団欒のひと時を一緒に過ごしているんだろうな
とか
まったり素敵な時間の流れに寄り添っているのだろうな
とか
どんなお喋りを聞いているんだろう
とか
えろえろと妄想、もとい、想像を膨らますことも
また楽し
引き出しの中で出番を待ってる時もあるだろさ
パンパン手のひらで叩かれてお日様と睨めっこする時もあるだろさ
優しくなでられる時もあるだろさ
お尻に敷かれて見えない時もあるだろさ
どんな時も、どんな時でも
忘れちゃいけないよ
可愛がってもらえる有り難みを
忘れちゃならないよ
目にすれば直ぐに分かるってことも
***
写真提供快諾して下さった皆様
ありがとうございます
どんどん使ってくださいまし